律する心を養う

好きなことだけ行って楽しく人生を過ごせれば誰もが幸せですが、そんな都合の良い人生などありません。山あり谷あり、辛く苦しくとも立ち止まらず、少しずつでも前に歩を進めていかなくてはなりません。さもなくば、水は低い方向に流れていくように人の行動は楽な方へと流れがちです。子ども達は稽古を通して『流されない律する心』を養います。道場での挨拶や先輩後輩の上下関係はある意味社会の縮図であり、今後の人間関係の構築や心身の成長の戒めとなります。また、大人の方は、今社会で言われているところの、会社人以外でのあらたな生きがいや自分探求などの目標として、また運動不足解消と同時に護身の術を会得するなど、稽古を通して日常の一瞬でも背筋を正すことが新たな自分の成長にも繋がります。