痛みを知る

空手の組手は痛さを伴いますが、それを実感することも大切な経験です。つまり、人を殴ればどうなるのか?殴られればどうなるのか?、身を持って知ることで相手のことを考えるようになり、安易に「暴力」という手段をもって解決をしようという考えを回避するようになります。ゲームのようなバーチャルな世界で戦っているのでは、痛みや辛さは感じ得ません。実際に身をもって経験することで、その時に生じる心と身体の痛みを知り、感情に身を任せ殴るのではなく、相手の立場や状況を冷静に感じ取り対峙することで尊重の念も養われます。